石灰沈着性腱板炎とカルシウム
石灰沈着性腱板炎とは…
腱板は、肩の骨と腕の骨をつなぐ腱(筋肉と骨を結び付けている組織)で、石灰沈着性腱板炎は、この腱にカルシウムが結晶化し沈着、硬化、石灰化することにより炎症を起こし、肩の痛みを起こす疾患です。
石灰沈着性腱板炎が起こる原因
石灰沈着性腱板炎の方の肩のレントゲンを撮ると、多くの方が腱板に白く石灰＝カルシウムが映ります。では、なぜ本来骨と骨をつなぐ強度と柔軟性とが必要な軟組織である腱板にカルシウムが沈着を起こすのでしょう。
カルシウムの働き
体の中のカルシウムは、体重の約1～２%を占め、99%は骨に貯えられ、残りの1%は細胞、血液に存在しています。体を支える骨の栄養素として大切ですが、骨以外にある1％のカルシウムは細胞で、例えば心臓の筋肉(心筋)やいろいろな筋肉を動かしたり、脳や神経の情報伝達をしたりと生命活動をするうえで大切な働きをしています。 カルシウムの働き https://gensai.info/work/
カルシウムが不足すると
このようにカルシウムは骨を造る以外にも大切な働きをしているため、日々の食事から摂るカルシウムの不足が続くと、細胞内のカルシウムが不足して、心臓を動かすなどの生命維持活動に支障が出ますので、カルシウムの貯蔵庫でもある骨から溶かし出して不足を補おうとします。しかし、必要以上に骨からカルシウムが出てしまい、逆に細胞ではカルシウムが過剰な状態になってしまいます。カルシウムは細胞内に過度に入ると細胞の収縮・硬化を起こします。一方、骨はカルシウムが減りますので、弱ってしまいます。この現象をカルシウムパラドックス現象と言います。(カルシウムパラドックス現象)
しかも、この骨から溶け出したカルシウムは、食品から摂るカルシウムとは違い、疲労などストレスのある色々な部位に沈着を起こしやすい性質を持っていて、長くこの状態が続くと、例えば血管に沈着して動脈硬化を起こします。
腱板にも肩の使い過ぎなどストレスがあると同じように沈着を起こすことがあり、軟組織が収縮・硬化して、石灰沈着性腱板炎の大きな原因の一つになります。ですから、カルシウム不足にならないようにすることと肩に過度のストレスを与えないようにすることが大切です。
カルシウム不足を解消するには
食生活でカルシウムを多く含む食品を摂りましょう
「体は食べ物でできている」のですから、まず普段の食生活でカルシウムを多く含む小松菜などの黄緑色野菜、ヒジキなどの海藻類、小魚などの食品の摂取と吸収を高めるビタミンＤを多く含む魚類・茸類や天然醸造酢などを一緒に摂り、カルシウム不足にならないよう心がけることが大切です。(カルシウムはアルカリ性なので酢の酸によって溶け吸収しやすくなります)
軽い運動をしましょう
骨の貯蔵庫である骨を元気にさせるために、軽い運動をしましょう。運動によって骨に負荷がかかると骨に弱いマイナスの電気が起こり、プラスであるカルシウムイオンを引き寄せます。また、血液の流れが良くなり、骨の代謝を活発にします。とは言えスポーツなどをしなければならないという事ではありません。まして痛みがある場合などは、過度の肩の負担になるような無理な運動は禁物です。普段の生活の中で歩いたり、家事で動いたり毎日の積み重ねの中で無理のない程度の運動が大切です。
カルシウムを排泄してしまう食品の取り過ぎに注意しましょう
現代の食生活では、便利で手軽に利用できる加工食品やインスタント食品などリン酸の多い食品を摂りがちです。リン酸を多く含む食品は、カルシウムを排泄する作用がありますので、カルシウム不足に拍車をかけてしまいます。このような食品の取り過ぎに注意しましょう。
カルシウムサプリについて
厚生労働省の栄養調査によると、日本人が唯一足らない栄養素がカルシウムで、食事に気をつけていてもどうしても不足してしまうのがカルシウムです。さらにカルシウムは吸収率が成人で20～30％と吸収があまりよくない栄養素です。このため、多くのカルシウム補給のためのサプリメントが市販されていますが、沈着を起こしやすいカルシウムサプリもありますので、注意が必要です。
安心して効率よくカルシウム補給ができる風化貝カルシウムのおすすめ
そこでお勧めしたいのが、北海道八雲産の風化貝化石を原料にした風化貝カルシウムタスカル風化カルシウムです。風化貝カルシウムは、弊社の約30年に渡る取り扱いの経験から、また、整形外科医福島賢人先生の臨床研究結果から、食品に含まれるカルシウム同様に沈着を起こさず骨の栄養になりしかも効率よくカルシウム補給ができることが実証されています。タスカル風化カルシウムを摂って骨からカルシウムが溶け出すカルシウムパラドックス現象を防ぎ、カルシウムの沈着、石灰化を防ぐことをお勧めします。
また、腱組織細胞もほかの細胞と同じように古い細胞が新しい細胞に入れ替わる代謝を繰り返しているので、風化貝カルシウムを摂ることで、腱組織細胞が徐々に健康な状態に戻ることも期待できます。 風化貝カルシウム商品案内
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