脊柱管狭窄症とカルシウム
背骨の中を通る脊髄神経の通り道を脊柱管といいますが、脊柱管狭窄症とは、脊髄神経の通り道である脊柱管の内側が狭くなったり、椎骨のかどにできるとげ(骨棘)、骨を支える靭帯の肥大、椎間板が神経の通る穴に飛び出すこと(ヘルニア)などにより脊柱管が狭くなり脊髄神経が圧迫されて、痛みやしびれが起こる病気を言います。
カルシウムが脊柱管に沈着する?
一般に脊柱管狭窄症の原因は加齢による老化現象と言われていますが、なぜ脊柱管が狭くなるのでしょうか。脊柱管は神経を通すためにトンネル状に空間になっていますが、その空間にカルシウムが沈着して狭くなるのです。
また、椎骨のかどにとげができる、骨を支える靭帯が硬化肥大する、椎間板が変形して飛び出すなどという現象もカルシウムが沈着石灰化することが大きな原因のひとつです。
骨から溶け出したカルシウムが脊柱管に沈着する
カルシウムは骨を造る大切な栄養素ですが、そのカルシウムがなぜ必要のないところに沈着を起こすのでしょうか。これを理解するためには、まずカルシウムの体内での働きを知る必要があります。
カルシウムは骨を造るほかにも大切な働きをしている
カルシウムは骨を造るために必要な栄養素で、体の中のカルシウムの99%は骨にありますが、残りの1%は血液や細胞にあり、筋肉の収縮、弛緩、細胞間の情報伝達など生命維持に大切な働きをしています。
例えば、心臓の筋肉(心筋)細胞にカルシウムが入ると収縮、出ると弛緩しこの出入りによって心臓は鼓動を打つことができるのです。このためカルシウムは「命の源」と言われています。
カルシウムが不足すると骨からカルシウムが溶け出す
カルシウムは、このように生命維持に大切な働きをしていますので、食べものから摂るカルシウムが不足すると、カルシウムがたくさんある骨からカルシウムを溶かし出して使います。しかし、必要以上に骨からカルシウムが溶け出てしまい、体内に必要以上に存在するようになります。
このようにカルシウムが不足しているのに、骨以外のところに必要以上のカルシウムがあふれてしまう現象をカルシウムパラドックス現象と言います。 (カルシウムパラドックス現象)
骨から溶け出したカルシウムは悪玉カルシウム
カルシウムは体に入るとプラスイオン化しますが、この骨から溶け出したカルシウムは、食べ物から摂るカルシウムと性質が違い、プラスイオン化が強く、マイナス部位に引き寄せられ沈着を起こしやすいのです。
同じカルシウムでも色々な部位に沈着しやすい「悪玉カルシウム=イオン化カルシウム・プラスイオンが強いカルシウム」なのです。この悪玉カルシウムが、脊柱管や椎骨、椎間孔、椎間板などに沈着することが、脊柱管狭窄症の大きな原因の一つです。
善玉カルシウムを積極的に摂りましょう
西洋医学では、手術によって沈着、石灰化したカルシウムを取り除く、ブロック注射で痛みを和らげるなどの治療を行いますが、根本原因のカルシウム不足の解消をすることも大切です。それには、カルシウムを多く含んだ食品の摂取を心がけ、骨からカルシウムが溶け出さないようにすることが大切ですが、現在の日本人の食生活では、十分に摂ることは難しい状況です。
北海道八雲産の風化貝カルシウムを原料にしたタスカル風化カルシウムは自然の食品に含まれるカルシウムと同様、沈着石灰化を起こすことのない良質の「善玉カルシウム」で、効率よくカルシウム不足を補うことができます。
脊柱管狭窄症の状態で、カルシウム不足が続けば、骨からカルシウムが溶け出し悪玉カルシウムの沈着・狭窄がさらに進む可能性がありますので、現在の状態を悪化させない、あるいは予防するという意味でも野菜・小魚などに含まれるカルシウムと同様の沈着を起こさない良質のカルシウムを積極的にお摂りになることをお勧めします。
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